最近、ご家族や友人から「口臭が気になる」と言われたとしたらそれは、歯周病が原因かもしれません。
口臭の原因には、
@ニンニクなどのにおいの強い食べ物を摂ったと
A胃腸などの消化器系からくるもの
Bむし歯や親知らずからくるもの
C重度の歯周病からくるもの
などがありますが、口臭を主訴とする患者さんのお口の中を拝見した結果では、圧倒的にCの歯周病が原因のことが多いのが現実です。焼肉を食べた人は、ご自分のお口のニンニク臭さがわかりません。これは、嗅覚は、すぐ麻痺するという性質があるためです。これと同じで、ひどい口臭も他人から指摘されるまでは気づかないことが多いのです。重度の歯周病に独特のひどい口臭の原因は、歯周病細菌の出す分泌物が原因です。
ですから、研究室でその菌をシャーレの上で培養すれば、同じにおいを再現することができます。さて、ひどくなった歯周病の兆候は、次のようなものです。
@独特のひどい口臭
A歯ぐきからの出血、排膿
B歯の動揺
このような症状があれば、食事はしずらい、人とは話しずらい、気分はすぐれっこありません。では、患者さんは、どう対処すべきでしょう。まず、歯医者さんにいきましょう。最近の歯医者さんはけっして怖いところではありません(笑)。
歯科医は、レントゲンを撮り、歯ぐきの検査、細菌の種類の検査をします。そして、まず歯ブラシによるプラークコントロールを薦めるはずです。そして、患者さんが何を望んでいるか、どのような治療の仕方がその患者さんにとって最もふさわしいか、を判断して歯科医は治療法を選んでくれるはずです。口臭という症状に対して、口臭スプレーやガムをかんでも健康的な面からは何の意味もありません。トイレが臭いといって、消臭スプレーをまくよりも、トイレ掃除をするほうがよほど理にかなっているのと同じです。
お口の中を専門的にお掃除して除菌することは、患者さんばかりか歯周病菌の家族内感染を防ぐと言う意味で、あなたの配偶者、お子さん、お孫さんにとっても大きな意味があるのです。
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