|歯周病の症状、および治療法|歯周病治療の具体的な内容は|歯周病治療を受けるにあたっての心構え|
|どうして歯周病はクスリで治らないのか?|歯ぐきがプクッと腫れる原因は二つあります|
|歯周病と喫煙の深い関係|どうなったら歯は抜かれてしまうのか?|
歯周病というのは、歯のまわりの歯肉や骨に生じる炎症であって、歯そのものの病気ではありません。
歯周病になると、歯肉は歯からはがれ、深い歯周ポケットを形成します。また歯を取り囲んでいる骨も消失していきます。その結果、歯はグラグラ動揺し、放っておくと抜けてしまいます。
歯周病は、その初期の病態である「歯肉炎」と、骨がとけはじめる「歯周炎」に分かれます。歯肉炎であれば「ハブラシ」を使ったプラークコントロールとスケーリング(歯石除去)によって完治することは十分可能です。
歯周炎の状態にまで進行してしまった歯周病では、症状が進んでしまえばしまうほど治りにくくなります。歯を支えられなくなるほどに骨の消失が進んでしまっている場合は、治療の意味がなくなってしまいます。この場合は残念ながら抜歯が必要になります。
歯周病の主な原因は、細菌です。ですから治療には細菌検査が必須となります。また、症状を悪化させる要因としては、かみ合わせ(咬合といいます)の悪さがあります。
あとは、喫煙やストレスも歯周病を悪化させる要因となります。治療は、徹底して歯をきれいにしてやることと、細菌に合わせた抗生物質をつかった「抗菌療法」が有効です。
当院でもここ3年ほど臨床応用していますが、劇的に改善することが実証されております。
歯周病は、できるだけ早く相談だけでもすることをお勧めいたします。
最後に不安は、増大することはあっても、問題の解決になりません。行動することで、問題を解決してきた過去を思い出し、一歩踏み出して下さい。
近年、歯科医学は発展し、従来は抜歯といわれるような重症の歯もハイレベルな根管治療、歯周治療を徹底的に行うことによって、抜かないで済む時代となってきています。
日本人の平均寿命は世界のトップクラスです。一生自分の歯でものを噛み、食べたいと思うのは誰もが持つ願いです。その一助になれるよう、かさい歯科クリニックでは全力で診療に取り組んでいます。かさい歯科クリニックでは主として、昔は原因がわからず、治らないとされていた歯周病を中心に、科学的根拠(EBM)に基づく最新の技術と考え方で診療にあたっています。
歯ぐきの病気は気付かないうちに進行するのが特徴です。放っておくと出血や膿がでて、やがて歯がグラグラしてきて噛めなくなり、最後に歯は抜けてしまいます。歯周病は適切な治療を行えば進行は止まり回復します。とにかく早期に発見して治療を開始することが肝心です。
◆治療内容◆
歯周組織の精密検査・診断によって、治療の必要性を説明いたします。この説明を十分ご理解いただけるかどうかがその後の治療の結果に影響してきます。そして、プラークコントロール、歯周基本治療、歯周外科手術、歯周補綴(義歯を入れることです)、メンテナンスと移行していきます。
◆歯周外科手術◆
歯肉を切り開いて、病変部を直接見ながらきれいにしていきます。この時、骨の形態を修正したり、再生治療(GTR、エムドゲイン)などが行われます。
◆咬合治療◆
噛み合わせが悪いと、歯に負担がかかりすぎ、歯周病がより悪化することがあります。検査を行って治療に組み入れています。
◆成人の歯周矯正治療◆
歯並びが悪かったり、歯周病で歯並びが悪くなった場合に歯並びを改善させることにより、よりよい歯周病治療の結果を得られることがあります。
◆インプラント◆
歯が失われた部位のアゴの骨にインプラントを埋め込んで、かみ合わせを回復する治療法です。残っている歯の負担を軽くしてあげる効果があります。
歯周病治療は、患者さんと歯科医師の協同作業といえます。一緒に頑張りましょう。
お気軽にご相談ください。