親知らずの痛み
奥歯のいちばん奥の方にある歯が親知らず(知歯)です。上アゴも下アゴも4本とも完全に生えている人は多くありません。左図のように半分くらい顔を出している症例が多いのです。親知らずが1本も生えていない人もめずらしくはありません。
下アゴの親知らずが完全に頭を出さない人の場合、歯のいちばん奥が痛むことがあります。ひどくなると、つばを飲み込むだけで痛い、口を開けられない、食事がとれないなどということになり、入院することもまれには起こります。この原因は、実は親知らずという歯そのものではなくて、親知らずの周りに汚れがたまって歯肉に炎症が起こってしまうために起こるものなのです。ですから親知らずの周りを清潔にすると治まる事が多いのです。
親知らずは、奥歯を後ろから押してくるので、歯並びに悪い影響を与えます。また、食べものを噛むことにもあまり役立っていません。おまけにしっかり顔を出していないために、むし歯になりやすく、口の奥深いところにあるために、むし歯の治療が難しいのです。そして、周りの歯ぐきの炎症のために腫れて痛むことがあるので、治療の第一選択は抜歯となります。生えていない親知らずでも真横に倒れたまま前の歯を圧迫していることがあります。これは長期的に見るとむし歯になったり、吸収を起こしたりするのでやはり早めに抜歯しておく方が無難でしょう。
私の長い経験からも親知らずが問題を起こしていない症例はほとんどありません。歯医者さんで検査してもらうことをお勧めいたします。
かさい歯科クリニックでは、数多くの親知らずの抜歯を手掛けてきておりますので、親知らずが気になる方は、ご相談ください。
下顎の左右の骨の中に埋まっているのが「親知らず」です。
親知らずは、迷わず抜歯をお勧めいたします。例外的にアゴが大きい方で親知らずも歯列に沿ってしっかり生えている方は除きます。ただし現代の日本人にはそのような方はごくまれです。このサイトをご覧になっているあなたも、このレントゲン写真の方のように親知らずが肉に埋もれていたり真横に向いて手前の歯を圧迫してなんらかの症状が気になっているのではないでしょうか。
親知らずの問題点は、
このように親知らずを放置することは、百害あって一利なしです。
ほかの歯が悪くなる前に、抜歯をおすすめします。
●親知らずの抜歯●
歯を抜くときは、麻酔をしますので痛みはありません。ご安心ください。精神的に不安や恐怖を感じる患者さんには、笑気吸入鎮静法を併用してリラックスさせますので心配はいりません。術後の感染予防のため処方する抗菌薬は必ず服用してください。
全身的な病気(心臓疾患、糖尿病、腎臓、肝臓、抗凝固剤服用等)のある方はあらかじめ、歯科医師にその旨お話しください。
お気軽にご相談ください。