通常のレントゲン撮影における放射線量は非常にわずかな量なので心配はいりません。
放射線は確かに人体に影響を及ぼします。しかしそれにはある一定以上の量が必要なんです。例えば白血病やがんなどを人体に発症させる量は、1,000ミリシーベルト以上とされています。これ以下では、問題は生じません。
ちなみに、胸部レントゲン撮影では1枚約0.1ミリシーベルトなので10,000回受けないと1,000ミリシーベルトには達しませんね。しかし、10,000枚撮影したとしてもすぐに影響がでるわけでもありません。そして、歯科のレントゲンは、胸部レントゲンの何十分の1の放射線量ですので、まったく少なすぎて人体に事実上影響がないと言われているんですね。
だから、はっきり申しまして大丈夫なんですよ。
妊娠中の歯科治療におけるレントゲン撮影で、胎児に影響を及ぼす可能性は限りなくゼロに近いのです。
これは、歯科レントゲン自体が人体に影響を及ぼす可能性がほぼないことと、歯科レントゲン撮影は、顎顔面を焦点に撮影するので、腹部に向けての撮影ではないことが主な理由です。
加えて、首から下は、防護用の鉛入りエプロンを着用しますので、現実的な胎児への影響はほぼありません。しかし、精神的心理的に撮りたくないという患者さんの気持ちも大切です。
どうしても、レントゲン撮影が必要な場合は、充分ご説明いたします。
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