総入れ歯は、歯医者にとって最も難しい治療です。患者さんはご年配の方が多く、歯が無くなった経緯もさまざまであります。治療のよしあしを患者さんが評価する治療なので、治療の基準やマニュアルもありません。総入れ歯では、患者さんの評価がすべてです。具合のよい入れ歯はアゴの骨にもよい入れ歯なのです。
あごの骨がしっかりして、顎堤(アゴの土手)がのこっている患者さんであれば、よい総入れ歯を作ることはそれほど難しくはありません。問題があるのは、土手がやせてすっかり平らになっている方、合わない入れ歯を長期間使っていて、アゴの土手が細くとがっている方、噛み癖のひどい方、歯のあった時のかみ合わせが異常であった方などです。入れ歯治療も定期的な検査を受けて、入れ歯を調整したりする必要があります。
お年寄りには入れ歯の痛さを我慢している方もいますが、入れ歯の痛みは我慢してはいけません。痛みを訴えても「すぐになじみますから」と聞き入れてくれない歯医者は要注意です。その入れ歯は外してしまったほうがよいでしょう。粘膜に、ただれ(潰瘍)ができてしまうことも珍しくありません。
新しく入れ歯を作ったら、1週間は慣らし期間と考えて、食べやすいものから徐々に慣らすようにします。
入れ歯でお困りでしたらぜひご相談ください。お力になれると自負しております。
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