歯ぐきが腫れる原因と対策

歯ぐきに現れる様々な症状

女性二人

歯ぐきの腫れ

歯ぐきのトラブルのなかで最も多い症状は、「歯ぐきの腫れ」、そしてブラッシング時の出血です。症状が進むと、歯ぐきからの排膿、口臭、歯ぐきの後退(退縮)などが現れます。大人になってから歯を失う原因の一つが歯ぐきのトラブルなのです。

歯ぐきが腫れる原因と対処

歯ぐきは病気やけが、腫瘍や歯肉炎などの様々な原因で腫れの症状を引き起こします。初期段階では症状がないばあいもあります。なので、定期的な歯科医院での検診がとても重要です。

歯ぐきに白い腫れがある場合

歯ぐきに白い腫れができる原因は多岐にわたり、経過観察でよいものから、緊急を要するものまでいろいろです。

アフタ性口内炎

多くのケースはアフタ性口内炎です。アフタ性口内炎ができる原因ははっきりわかっていません。レーザーを完備している歯科医院では、レーザー治療で症状は速やかになくなり治ります。口内炎のレーザー治療は現在では健康保険の適用になっています。ちなみに当院では炭酸ガスレーザー装置を完備しています。

歯の根が膿んでしまったことによるできもの

歯の根が炎症を起こして膿がたまり、白いできものが歯ぐきにできる場合があります。

この場合、根管治療を得意とする歯科医による治療が必要になります。歯医者さんを選ぶ際には、マイクロスコープ、ラバーダムといった専門機器を備えているかをチェックしましょう。(詳しくは当院のHPをご覧ください)

良性腫瘍

歯に合っていない適合の悪い詰め物や、かぶせもので慢性的に刺激を受けて、できものができる場合があります。この場合、良性腫瘍が考えられます。

歯肉のがん

白っぽくて、不定形のできものが次第に大きくなる場合は、歯肉がんの可能性があります。あごの骨に達する前に早期に治療する必要があります。

歯ぐきに赤い腫れがある場合

歯ぐきが赤くなったり、腫れたりする場合、たいていは歯肉炎です。歯肉炎は、歯垢(プラーク)が歯と歯ぐきの境目に付着して、歯垢の中の細菌によって引き起こされます。

歯肉炎になったら、どうしたら改善できるのでしょう

  • 症状が悪化しないうちに歯医者さんですぐ診てもらいましょう
  • 1日2回ブラッシングをします。歯医者さんで歯科衛生士の指導どおりに歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先を当ててブラッシングします。
  • 1日1回はフロス、歯間ブラシを使って、歯の間の歯垢を取り除いてください。
  • 歯磨き後に抗菌マウスウォッシュで口をよくすすぎます。

歯ぐきの問題は予防することができます。定期的に歯磨きとフロスを行い、歯医者さんで歯と歯ぐきのチェックをしてもらってください。生涯にわたって自分の歯を使い続ける可能性が高まります。