虫歯と歯周病は歯科の2大疾患です

プラークが引き起こす歯科の2大疾患は虫歯と歯周病です

虫歯とは
プラークの中の細菌が、お口の中の食べかすなどの「糖」を栄養分として酸を代謝産物として出します。分かりやすく言うと、細菌は糖というえさを食べて、酸と言うウンコを出すということです。この酸が歯の表面を溶かしていきます。これを「脱灰」といいます。また、一旦溶け出した歯の表面は、唾液の中のカルシウムやリン酸を取り込んでもとの状態に回復します。これを「再石灰化」といいます。このようなメカニズムから、プラーク(歯垢)が長時間ついたままであったり、細菌の栄養分である糖を多く摂取すると、脱灰と再石灰化のバランスがくずれて、虫歯が進行することになります。

歯周病とは
プラークを作っている細菌が、毒素を出して、歯ぐきが腫れる病気が歯肉炎です。さらに進んで歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かしてしまう病気は歯周炎と言います。両者を総称すると歯周病と呼びます。歯周病は、重症化すると、歯を支えている骨が溶けてしまうので最終的に歯は抜け落ちてしまいます。

これら2大疾患は、細菌が主な原因になっていて、それに咬み合わせや食生活などの生活習慣が関係していて、生活習慣病の一つといえます。糖質を多く含んだ菓子や主食である炭水化物(白米、パン、麺類)などの過剰摂取などをやめることで、多くの虫歯や歯周病は激減するはずです。私は、10年来糖質制限をしています。そのおかげで、虫歯はゼロです。糖質制限については、また別に機会にお話しましょう。