ストレスも虫歯の原因になります

「毎日きちんと歯磨きしているのに、虫歯になってしまう。」「虫歯がたくさんできて、銀歯だらけだ。」なんて感じていらっしゃる方は決して少なくありません。もちろん、砂糖類の過剰摂取や歯ブラシ不足で虫歯は発生するのですが、もう一つの大きな原因があります。それは、ストレスです。

虫歯とストレスの関係については、様々な研究がなされています。

ストレスで虫歯ができるメカニズム

ストレスが虫歯の原因になる理由は、大きく2つあります。

①唾液の現象
②歯ぎしり

唾液の減少は、口腔内の衛生状態に大きな影響があります。
口腔内の唾液には、食べ物のかすを洗い流す働きや、虫歯菌の繁殖を予防する役割があります。ストレスがかかると唾液の分泌量が減少し、口の中がネバネバしてきます。唾液量が減少すると、口腔内は細菌の繁殖に好環境となってしまいます。これが、ストレスにより虫歯になる原因の一つです。

歯ぎしり、睡眠中に多く発生しますが、実はヒトは日中でもストレスにさらされると、奥歯を強く噛みしめたり、ギリギリとすり合わせたりすることがあります。歯ぎしりは歯の表面に微小なひび(クラック)を生じさせ、そこから欠けて虫歯が発生します。とはいえ最も危険なのは夜間睡眠中の歯ぎしりです。睡眠中の歯ぎしりは、自己コントロールが不可能なため、専用のマウスピースを装着することがお勧めです。健康保険で作れるので、ぜひ歯医者さんで相談してみましょう。