歯周病はかかりはじめが大事!

歯周病は余程悪くならないと自覚症状の出ない病気です。そして、気づいた時には、歯を抜いてしまうか、うまく治療しても悪くなるのをストップさせるのがせいいっぱいです。

ですから歯科医は、患者さんが歯ぐきに不調を訴えて受診するよりもずっと前に歯周病を見つけて手を打ちます。定期的な検診を受けていればこれは難しい事ではありません。かかりつけのホームドクターを持っていない人は、歯ブラシを使って出血するような事があれば、これをきっかけに歯周病を疑ってみるべきでしょう。歯ブラシの使い方をちょっと工夫するだけで改善できる歯肉の炎症かもしれません。

歯科医は、小さなX線写真を見せて歯の周りの状態を教えてくれるはずです。かかり始めの歯ぐきの病気は、X線写真を見てもほんのわずかな兆候だけ。歯の周りの骨がきれいに写った写真でないとその兆候はわかりません。しかし、優秀な歯科医は、歯を取り囲む骨のほんのわずかな変調にも注意を払うはずです。普段から注意深い治療を心掛けている歯科医だけが、病気の初期の兆候に注意を払うことができるのです。