親知らず 迷わず抜歯をお勧めします
下顎の左右の骨の中に埋まっているのが「親知らず」です。
親知らずは、迷わず抜歯をお勧めいたします。例外的にアゴが大きい方で親知らずも歯列に沿ってしっかり生えている方は除きます。ただし現代の日本人にはそのような方はごくまれです。このサイトをご覧になっているあなたも、このレントゲン写真の方のように親知らずが肉に埋もれていたり真横に向いて手前の歯を圧迫してなんらかの症状が気になっているのではないでしょうか。
親知らずの問題点は、
- 萌出するスペースがないので、埋伏状態となり 智歯周囲炎を繰り返しおこす。かなり重症になると、炎症が頸から喉に波及し、呼吸困難を起こし入院しなければならない場合もおこりえる。
- 手前の歯との間に、深い歯周ポケットをつくり、骨を吸収してしまう。当然、口臭も強くなる。
- 手前の歯との間に、食べかすがつまるのでむし歯ができる。当然、口臭も強くなる。
- 歯を後ろから押して、歯並びに悪い影響を与え、食べ物を咬むにもあまり役立ちません。
このように親知らずを放置することは、百害あって一利なしです。
ほかの歯が悪くなる前に、抜歯をおすすめします。
●親知らずの抜歯●
歯を抜くときは、麻酔をしますので痛みはありません。ご安心ください。精神的に不安や恐怖を感じる患者さんには、笑気吸入鎮静法を併用してリラックスさせますので心配はいりません。術後の感染予防のため処方する抗菌薬は必ず服用してください。
全身的な病気(心臓疾患、糖尿病、腎臓、肝臓、抗凝固剤服用等)のある方はあらかじめ、歯科医師にその旨お話しください。