口臭の最大の原因・歯周病
口臭は誰にでもあるものです。そのうち治療を必要とする場合を「口臭症」と呼びます。その中でも「病的口臭」は、その8~9割がお口の中に原因があり、しかもそのほとんどが歯周病です。
その昔、進駐軍のマッカーサー元帥が日本にやってきたとき、日本の政治家の口があまりに臭いのに驚いたそうです。現在では、日本人の口腔衛生状態もふた昔前と比べれば格段に良くなり、むし歯も少なくなりました。でも、重度の歯周病があれば、やはり口臭は強くなります。
あまりに強い口臭は、対人関係にマイナスになるばかりか本人も何事に対しても消極的になってしまいます。ですから口臭が気になるようであれば、一度歯医者さんで診察してもらうことをお勧めします。
歯周病の患者さんは、歯肉と歯の間に歯周ポケットが形成されますが、深さ4ミリ以上の歯周ポケットがある患者さんでは、口臭の原因となるメチルメルカプタンなどの揮発性硫化物の産生量が多いという報告があります。そのため、口臭が主訴の患者さんでは、まず歯周病の治療が行われることが少なくありません。
実際、口臭は本人はわかりませんが、かぐ方は苦痛です。