歯周病の最先端治療「抗菌療法」

歯周病は、歯周病原性細菌による感染症です。生活習慣病の一つとも言われていますが、原因として挙げられるものはいくつもあります。とはいえ細菌による感染症ですから、まず「細菌検査」を行いましょう。それがリアルタイムPCR法です。
何種類もある歯周病特異性細菌のDNAを特殊技術で増殖させ数値化させます。この検査で歯周病のタイプがわかり、歯ぐきに存在する細菌が特定されます。
その次に「抗菌療法」を行います。細菌検査で、検出された細菌の種類をもとに抗菌薬を投与します。やく4週くらい服用して頂きます。この服用期間中にお口の中全体を1回、ないしは2回にわけて歯の根面に付着した歯石などの有害物質を除去する処置をおこないます。
この治療法に関しては、日本歯周病学会の機関紙にもその有効性を高く評価する論文が多数掲載されております。歯周病で長年苦しんできた患者さんには、この治療法は朗報となることでしょう。歯周病の治療は、日々進歩しているのです。