噛むということの重要性

わたしたちは、生きていくために毎日食事をします。野菜や肉や穀物を毎日噛み砕いては胃に送り込んでいます。この噛むという動作には重要な機能があります。食べ物のおいしさは、甘い、苦い、酸っぱいなどの味だけではなく、いわゆる歯ごたえという感覚も重要な要素です。
歯周病や虫歯などで歯を失うことで噛む能力が低下すれば、おいしい食べ物をおいしいと感じられなくなります。そうすると脳への味覚刺激が激減します。刺激がへれば脳細胞は元気がなくなり老化しやすくなります。
グラフは、年齢ごとに残っている歯の平均本数です。五十歳頃から失う歯の本数が増えていきます。
今後、ますます進むであろう高齢化社会において、歯の喪失を防止して、健全な咀しゃく能力を維持することが、食生活を楽しむと共に老化防止においても大変重要になります。それには、常日頃、歯周病や虫歯などのお口の中の病気にたいして、痛みがなくても積極的に治療を受け健康な口腔を維持管理していくことが決め手となるのです。